強迫性障害の症状が強かったときの話
こんにちは、kashiです。
今回は自分の体験談を書いていこうと思います。少し重い話になるかもしれませんがよければ読んでみてください。
また、今回の話にはお手洗いに関する話が多く出てきます。汚いと感じた場合はすみません。
私は強迫性障害という病気を持っています。
大まかに言うと、強い「不安」や「こだわり」によって日常生活に支障をきたす病気です。
とは言っても今はほとんど完治していて、生活に大きな支障をきたす症状は出ていません。
では、生活に支障をきたす症状とはどんなものだったのか話していきます。
初めて症状が出たのは中学2年生の全校集会のとき。体育館で座って話を聞いていると、急に「私、失禁したかも」と不安になりました。
床も下着も濡れていないし臭いがするわけでもない。でもなぜか自分が失禁したのではないかという不安で頭がいっぱいになって仕方ないのです。
集会が終わったあと、トイレに駆け込み下着を確認しました。もちろん汚れていません。
でもなぜかそれでも「失禁しているかも」という不安が拭いきれませんでした。
その後教室で授業を受けていましたが、頭の中は「漏らしちゃったかもしれない」「こんな歳になって、恥ずかしい」「どうしよう」などの考えでいっぱいで耐えられなくなり、保健室に駆け込みました。
とは言っても「失禁したかもしれません!」なんて言えずに、体調が悪いふりをして保健室に居座っていました。教室にいるよりマシでした。
しかし、保健室からは1時間で追い出されてしまいます。私は仕方なく教室に戻りますが、自分の座っていた椅子を見たとき不安で頭がいっぱいになりました。
もちろん汚れてません。ですが、椅子の模様やちょっと色の濃い部分が汚れに見えて仕方ないのです。またぐるぐると嫌な考えが頭に浮かんできます。
私は耐えられずに保険室に戻り、「椅子を汚したかもしれなくて」と泣きながら先生に話しました。
説明を聞いた先生はよく理解できないという反応でしたが、なにも汚れていない椅子をタオルで拭いてきてくれたり、荷物を持ってきて早退させてくれたりしました。
この一件のあとも精神が不安定な日が続いたため(この辺りはうろ覚え)病院に行くことになりました。そこで強迫性障害の診断を貰います。そこから服薬と通院が始まりました。
もちろんすぐに良くなるわけがなく、ここから症状はどんどん強くなります。
トイレに異常なほど頻繁に行くようになり、大量のトイレットペーパーを消費する。
失禁したのではと不安になるため1人で風呂に入れない。
手足が汚れている気がして何度も消毒用アルコールを使用する。そのせいで手は乾燥してボロボロになる。
下着に着いた小さなゴミが排泄物に見えてきて、不安でいっぱいになる。
この様な生活が続いてトイレに行くのが怖くなってしまい、我慢してしまって自宅で失禁してしまったこともありました。
今思えば笑っちゃうようなことばかりです。しかし当時は本当に不安で怖くて、トイレやお風呂すらまともに出来ない自分も本当に嫌で、辛くて仕方なかったです。
自分は汚いのでは、自分はみんなよりダメなのではという思考に至りがちになり、ヒステリックをよく起こしていました。
今思えば、中学時代の極端な自己肯定感の低さが招いたものだったのかもしれません。
母親の前で「死にたい」と言ってしまって首を締められそうになったのもこの頃でした。
服薬を続けるうちにこれらの症状は治まっていき、今ではほぼ問題なく日常生活を送れるようにになりました。
当たり前のことが当たり前にできることに、今はすごく安心しています。
当時、人間関係で悩むことが多かったので、そのストレスから出たものだったのでしょう。
多感な時期でもあったのだと思います。
精神の不調は直接生活に支障をきたします。
みなさんもどうかご自愛ください。
kashi