【詩】あたしのなまえ
みんながあたしに怒っている
高いこえ、ひくいこえ、中くらいのこえが
みんなあたしのなまえをくりかえして怒っている
あたしはへんじができなくて かおもこわくて見れなくて
だからみんなのこえはより大きくなる
あたまの中がこえでうめつくされて
あたしのなまえでいっぱいになって
ただこわいばかりで なにもわからなくなる
みんな、みんな、みんな、みんな
あたしのなまえをよんで
あたしをにくんで
あたしをせめて
あたしをきらっている
みんな、みんな、みんな、みんな
あたしがわるいから
あたしがだめだから
あたしがみにくいから怒っている
こわい、こわい、こわい、こわい
もう、あたしのことをみないで......
そんなゆめを、あたしはよくみるのです